発達障害の転職・就職活動に失敗しない方法
発達障害や精神障害を患っている人の中には、働きたくても障害が足かせになり、働けない人がいます。
障害者雇用として就職できている人もいる中で、働けていない発達障害者や精神障害者が働けないのは、なぜなのでしょうか。
今回は、発達障害にフォーカスして「発達障害者が就職できない原因と就職するための方法」について、ご紹介していきます。
発達障害者が就職できない原因とは?
結論からいうと、発達障害者が就職できない、仕事が続かない原因は、大きく分けて2つあります。
- 特性的に合っている環境が少ない
- 発達障害者にも仕事の向き不向きがある
特性的に合っている環境が少ない
発達障害の詳しい特性は省きますが、就職先との特性が合っていないことが考えられます。
共通している特性として、注意力が足りない、同僚の話し声や職場の物音に気を取られやすい、他人に興味がわかないといった特性の人が多いです。
つまり、あなたの発達障害の特性に合っている仕事に出逢えていないことが、ひとつの原因といえるでしょう。
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発達障害者にも仕事の向き不向きがある
健常者に仕事の向き不向きがあるように、発達障害者にも仕事の向き不向きがあります。
発達障害者は、仕事の向き不向きが「身体の不調」という形で、顕著に表れやすいです。
つまり、視点を変えれば、あなたに向いている仕事かどうかを、身体で感じ取ることができるということです。
今後、仕事に就けたら、あなたに向いている仕事かどうかを判断して、向いていればそのまま仕事を続けてみてください。
仕事に就いたけど向いていないことが分かったら、どんな部分が自分に合わなかったのかをメモしておくと役立ちます。
発達障害者が転職に苦労する原因とは?
発達障害者が転職に苦労する原因は、大きく分けて2つあります。
- 転職活動をする気力が残っていない
- どんなことを仕事にしたいか答えが出ていない
転職活動をする気力が残っていない
発達障害者は、健常者に比べて疲れやすいといわれています。
発達障害者にとっては、日常生活で使う気力が、健常者が1日の仕事で使う気力、1日の仕事で使う気力が、1週間分の気力だと考えた方がいいです。
つまり、あなたが転職に苦労する原因は、人一倍疲れやすい体質も関係していると考えられます。
どんなことを仕事にしたいか答えが出ていない
転職したいと考える人は、漠然と転職したいとは思っていますが、どんな業界や仕事に転職したいかどうかまで、答えが出ていないことがほとんどです。
発達障害者も考えは同じことが多く、「いまの職場環境から抜け出せればそれで良い」と考えている人がほとんどです。
どんな職種に就きたいか、どんな仕事なら自分の特性を活かせるか、を考えてまとめようとしないと、転職を繰り返す結果になりやすいです。
無理して転職をするのではなく、自分の頭の中を整理してまとめてみてはいかがでしょうか。
就職活動と転職活動を成功させるための方法とは?
発達障害者が、就職活動と転職活動を成功させるための方法は、主に2つです。
- 障害者雇用制度を利用してみる
- 就労移行支援を利用してみる
>障害者雇用制度を利用してみる
一般枠で仕事に就いても、発達障害であることを伏せながら働ける職場ならいいです。
しかし、職場によっては限界のあるところも多く、まわりに理解されず転職を繰り返すことになる可能性もあります。
一般雇用よりも給料は低くなりがちですが、障害者雇用制度を利用してみてはいかがでしょうか。
障害者雇用で一般雇用と同じ仕事量を任されたり、あなたの専門外の仕事をさせられたりするケースも増えてきています。
すべての企業が、あなたの希望した配慮をしてくれるとは限りませんが、一般の企業よりは障害に配慮してくれる企業が多いです。
最近では、特性テストを行い、それぞれの得意とする分野を活かして、配属先を決めてくれる企業も増えています。
あなたにあった職場を見つけるためには、「専門の転職エージェントを利用する」という方法もあります。
発達障害に理解のある担当者がついてくれて、仕事内容や給料についても企業側と交渉してくれるので、あなたの希望条件に近い会社を探すことができます。
転職サイトの中には、職場の様子を見学させてくれる企業もあります。
職場の雰囲気を把握して、あなたが転職できたときのことを考えるためにも、ぜひ転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
就労移行支援を利用してみる
就労移行支援には、A型とB型があります。
ほとんどの発達障害者は、就労移行支援のA型を利用することになるでしょう。
A型の特徴は、雇用契約を結びながら、仕事に必要な知識と能力の向上訓練を受けることができる施設です。
B型の特徴は、A型と大きな違いはありませんが、雇用契約に基づく仕事が難しい人が利用できる施設です。
まとめ
今回は、発達障害者が就職できない原因と就職するための方法について、ご紹介してきました。
この記事を通じて、発達障害者が就職や転職で苦労している原因や、今後どうしていけば良いかのヒントになりましたでしょうか?
あなたにできることはなにか、今後どうしたいのかを考えて、発達障害の特性を踏まえながら就職、転職活動をしていきましょう。
あなたに合った理想的な会社や、職場環境に出逢えるといいですね。
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