作業療法士の元面接官が教える転職で成功するための志望動機!
作業療法士の元面接官の方に面接で成功するためのアドバイスを聞いてみました!
作業療法士が転職する時、面接の志望動機が重要
どの職業にも当てはまることですが、作業療法士が転職する時には、面接で自分をアピールすることが重要です。以前は面接を受けるだけで採用されていた時代もありましたが、作業療法士の人数が増えたことによって、最近では面接で不採用になるケースが増えてきています。
私は、病院で勤務していた頃に、作業療法士の面接官を担当していました。元面接官からすると、面接の中でも採用を判断する時には、特に志望動機が重要と言えます。面接を受ける人から「この職場で働きたい」という意欲が伝わってくると、採用する側としても一緒に働いてみたいと思うからです。
そこで、作業療法士が転職で成功するための志望動機について解説します。採用面接で、自分の志望動機をうまく伝えられるように参考にしてみてください。
作業療法士が転職する時、面接官がみる志望動機のポイント
面接官は、志望動機を知りたい!
作業療法士の面接では、病院や介護施設などの転職先に関わらず、必ず志望動機が質問されます。そもそも面接官は、どうして志望動機を質問してくるのでしょうか?面接官によって質問の意図に若干の違いはあるでしょうが、おおむね次のようなことを志望動機から判断しています。
- この職場に就職したい「意欲」があるか
- 仕事に対して「やる気」があるか
- 「考えて」仕事ができる人材か
採用する側からすると、一生懸命に仕事をしてくれたり、職場に貢献してくれたりする人材が欲しいものです。そのため、志望動機では、意欲ややる気、自分の考えを上手く伝えられることが重要になります。
面接官に好印象な志望動機を考える時に必要な3つの準備
転職活動を始めてみても、志望動機が面接で伝えられるほどまとまっていないこともあるでしょう。そういった場合には、志望動機を考えたりまとめたりするための準備が必要です。
志望動機を考える時には次の3つのことを整理してみてください。
①退職理由
作業療法士の場合、新たに興味ある分野ができたり、専門職としてスキルアップをしたかったり、退職理由は色々です。退職理由を整理してみると、転職や転職先に自分が求めているものに気づけてきます。現在の職場では経験できないと思えたことについて、言葉にしてみてください。
② 面接を受ける職場の特色
病院や介護施設など、同じような業務を行っているように見えても、各職場には独自に行っていたり、力を入れていたりするサービスがあります。他の職場に比べて、どのようなサービスに違いがあるのか。職場見学やホームページ・パンフレットなどを参考に、他の職場にはない魅力ややりがいを見つけてみましょう。また、最近ではSNSで情報を発信している病院や介護施設が増えてきているため、SNSの情報を参考にしてみてもいいかもしれません。
③ 作業療法士としての経験
最後は、作業療法士としての自分の経験を振り返ってみてください。例えば、作業活動を取り入れた治療に力を入れてきたり、認知症の勉強をたくさんしてきたりなど。自分が興味を持ち、力を入れてきた分野がわかると、転職先でどのような働きができるかをアピールすることができるようになります。面接を受ける職場の特色と作業療法士の経験を上手く関連づけられると、職場が求めている人材であることをアピールできるでしょう。
作業療法士の志望動機をイメージするための具体例
次の項では、具体的に志望動機をイメージするために具体例を書きました。志望動機を考える時の参考にしてみてください。
転職する作業療法士の志望動機【具体例】
「私は大学を卒業してから5年間、リハビリ病院で働いてきました。リハビリ病院では、入院患者さんの日常生活の動作訓練や在宅復帰につなげる自宅の環境調整などに力を入れてきました。リハビリ科内でも、家族調査係という在宅復帰支援に関わる係を務めてきました(作業療法士としての経験)。リハビリ病院で仕事をする中で、退院した患者さんの生活やリハビリ支援に興味を持ち、訪問リハビリの分野で働いてみたいと考えるようになりました(退職理由)。見学をする中で、こちらの訪問看護ステーションでは、訪問リハビリの提供だけではなく、訪問リハビリから通所リハビリへの移行、訪問リハビリから自費サービスへの移行など、利用者さんの社会参加に力を入れていると感じました(面接を受ける職場の特色)。私は、リハビリ病院で培った知識や技術を活かして、そのような利用者さんの地域での社会参加に関わりたいと考え、こちらの職場を志望しました。」
志望動機を伝える時には、退職を考えたきっかけから、面接を受けようと考えた理由まで、話に一貫性があるとわかりやすいですし、面接官に自分の考えが伝わりやすいです。具体例を参考にしながら、自分の志望動機を整理してみると良いでしょう。
まとめ
作業療法士の面接では、志望動機をしっかりと伝えられる人ほど面接官に良い印象を持ってもらえ、採用されやすくなります。そのため、面接を受ける時には、志望動機を整理して、意欲ややる気、自分の考えをアピールできるように準備しましょう。
志望動機は面接官が必ず質問する内容になるので、退職を決めた理由から転職先でどのような仕事をしていきたいかまで、自分の考えに一貫性を持たせて伝えられるようにしてみてください。
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